教室員からのメッセージMessage from the staff

専修医 松居祐樹 「成長を実感できる毎日が続いています」
 私が入局した年は、同期の人数が多かったために大学病院と市中病院に分かれて後期研修がスタートしました。私は市中病院での研修となり、耳鼻咽喉科医としてのキャリアはけいゆう病院で始まりました。
 勤務初日から外来診療、病棟業務、手術の日々が続きます。初めて初診外来を担当した日は7人診察するのに午後までかかってしまいました。幸い患者さんは皆さん辛抱強く私の診察に付き合って下さったわけで、不甲斐なさと申し訳無さと感謝の気持ちで胸がいっぱいになったことを思い出します。駆け出しの耳鼻咽喉科医の身でありながらも、次から次に押し寄せる大量の業務を何とかこなしていくうちに、徐々に知識や手技が習得できることが実感でき、とても充実した日々を過ごすことができました。市中病院での研修は、一般的な外来診療・病棟業務・手術を満遍なく経験出来ることだと思います。さらに、けいゆう病院では耳科手術の症例が多く、また、耳鳴診療、補聴器外来に力を入れており、特に耳科領域多くの経験を積むことができました。
 けいゆう病院で2年間研修した後、3年目からは現在勤務している川崎市立川崎病院に異動となりました。この病院は耳科領域の症例が少なく、悪性腫瘍症例が極めて多い特徴があります。再建手術を要する症例も多く、けいゆう病院とはまた違った研修生活を送っています。耳科領域の繊細さ、緻密さとは打って変わって、腫瘍の治療にはダイナミックさ、他科の医師や他業種とのチーム医療といった違った面があり、同じ耳鼻咽喉科でありながらこんなにも幅広いのかと驚きつつも改めて興味が湧き、研修に更に力が入っています。
 当教室の専修医は、概ね2年で異動して複数箇所の関連病院で研修を積むようにプログラムが組まれています。地域や病院の規模、指導いただく上級医師も変わりますので、幅広い経験ができます。ひとつの病院で長く研修をするよりも、当教室のように複数の病院で様々な経験を積むことが医師のキャリアには極めて重要であることを、身をもって感じています。当教室には、耳科、腫瘍、喉頭音声、平衡、アレルギーと様々な班があり、各病院で上級医師の専門分野も変わりますので、幅広いだけではなく、専修医のうちからかなり深い(マニアックな)知識を得ることができます。将来自分がどの分野を極めていくべきかを、ふとした時に考えています。
 耳鼻咽喉科に興味を持っている方はもちろん、耳鼻咽喉科にピンと来ていない方も、是非一度当教室の見学にいらしてください。必ずや興味をそそるものに出会えるはずです。
助教甲能武幸「 究極のスペシャリストを目指して邁進する日々です 」
 現在私は、喉頭班の助教として大学病院に勤務しています。
私は本年度より研修医担当をしておりますので、『教育』という観点から当教室を紹介したいと思います。
 当教室における研修の最大の魅力は、耳鼻咽喉科専門医を育てるための教育システムや環境がしっかり整っていることです。

 具体的には、
 ① 症例豊富な関連病院が多く、外来・手術ともに実際の臨床現場で力をつける機会に恵まれている
 ② 教育に関して非常に熱心な指導医、上級医師が多い
 ③ 小川教授をはじめとして穏やかな人柄の先生が多く、明るい雰囲気で伸び伸びと仕事が出来ること
 などが挙げられます。

 非常に多岐にわたる耳鼻咽喉科領域において、全般的な知識・技術を身につけるのみならず、 その過程においてサブスペシャリティー(専門性)を高めてその道のエキスパートとなるための最適の教育環境、そしてチームが当教室にはあると自負しております。
 頭頸部領域の内科的・外科的要素が凝縮された当科に少しでも興味を持っていただけた先生達にはぜひ一度見学にいらしていただいて 実際に雰囲気を肌で感じてほしいと思います。お待ちしております。

大学院博士課程細谷誠「 最先端の研究に携わることが無常の喜びです 」
今、私は大学院生として基礎研究にどっぷり浸かった毎日を過ごしています。初期臨床研修医の2年間は栃木県の足利赤十字病院で研修していました。 当教室に入局した後は、後期研修1年目を慶應義塾大学病院で過ごし、翌年から大学院博士課程に進学し、今に至っています。
 みなさんは基礎研究にどんなイメージをお持ちでしょうか?「難しい」「わからない」「自分には関係ない」「臨床に役立たない」医学部の学生さん、 研修医の先生方にはそんなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。 しかしこれまでの勉強や経験で、「この患者さんを治したい」「この症状が取れればこの患者さんはきっと笑顔になってくれる」そんなことを思ったことはないでしょうか。 きっとあると思います。そんな希望と情熱を活力の源に、私たちは臨床に結びつく研究を日々行っています。
 具体的な私の研究内容はヒトiPS細胞を利用した難聴研究ですが、その他にも小型霊長類を使用した研究等、なかなか他では難しい研究にも挑戦しています。 ヒトiPS細胞研究に関しては、自分自身でiPS細胞の樹立から解析までをトータルに行っています。世界的にもまだまだ発展途上の分野でもあり、とにかく刺激的な毎日です。
 慶應義塾の耳鼻咽喉科の医局は非常に雰囲気もよく、様々な目標設定を自分で設定し情熱を研究にむけて努力できる環境そしてそれを支えてもらえる環境が整っていると思います。 耳鼻咽喉科に興味のある方、耳鼻科基礎研究に興味のある方ぜひ一度見学に来てください。お待ちしております。

助教若林聡子「 仕事 育児 家事 すべてに全力投球できています 」
 私は耳鼻咽喉科を選ぶにあたり、専門分野によって様々な働き方ができる点が魅力のひとつだと考えていましたが、今まさにそのありがたさを実感しています。
 私は専門医を取得し大学病院に戻ってきた後、出産を経験し、現在は育児をしながら助教として働いています。
 皆さんご存知の通り女性医師は年々増えていますが、他の科をみても出産後には非常勤医となる女性医師も少なくありません。もちろん本人の希望にあわせてということもありますが、 当教室ではバックアップ体制も整っており、常勤医として復職している女性医師が多くいます。育児をしながらの仕事は大変だと感じることもありますが、仕事は暫し育児を離れるきっかけにもなりますし、 育児や家事もまた仕事を離れての気分転換にもなります。毎日がとても充実しており、非常勤医では得られない満足度の高い経験ができていると実感しています。
 当教室の雰囲気、耳鼻咽喉科の仕事を、是非見学しに来てください。お待ちしています。

専修医4年目藤田紘子「 耳鼻咽喉科医も板についてきました 」
 私は今、済生会宇都宮病院で専修医として勤務しています。都心で生活されている方は、栃木県というと躊躇されるかもしれませんが、 最高の研修環境と思っています。因みに私は東京出身です。
 患者さんは市外・県外からも多く来院され、初診外来は毎回大忙しですが、専修医として経験すべき症例は勿論のこと、頭を悩ます症例も多く、大変勉強になっています。 当院は手術件数も多く、子供の口蓋扁桃摘出術から癌の再建手術まで多彩で目が回る忙しさですが、徐々に習得できた手術が増えたり、担当した患者さんから感謝の言葉を頂いたり、 笑顔で退院される患者さんを見たりすると、疲れていても明日も頑張ろうというモチベーションになります。
 また当院では、朝のカンファレンスなどで学会発表の内容、スライド構成を皆とディスカッションしながらご指導いただける環境があり、 まだまだ未熟ですがプレゼンテーション力も段々レベルアップできていると実感しています。
 私たちの教室は女性医師も多く、ライフサイクルや個人の希望を考慮して働き方の選択肢を提供していただけるので、女性医師も色々な形で一生仕事を継続できる環境であると思います。
 耳鼻咽喉科に興味を持たれている皆さん、文章では伝わらないことが山ほどありますので、ぜひ病院見学や説明会に足を運んでみてください。お待ちしています。